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父から継いだ店と土地、すべてを失いかけた再建の記録

Posted on : 2026.06.12
項目 内容
所在地 埼玉県川口市
職業 自営業(定食屋)
年齢 57歳
家族構成 妻・子ども2人(独立済み)
物件種別 店舗付き住宅
残債 4,120万円
売却価格 4,580万円

 

父から受け継いだ店が、じわじわと苦しくなっていった

Yさんが自宅の一角で定食屋を営み始めたのは、40代前半のことです。もともとは父親が切り盛りしていた店を引き継ぐ形でスタートし、地元の常連客に支えられながら、夫婦二人で長年続けてきました。

転機は、幹線道路沿いに大手チェーンのファミリーレストランが相次いでオープンしたことでした。価格帯でも認知度でも太刀打ちできず、ランチの客足が目に見えて落ち込んでいきました。「このままでは立ち行かない」という焦りが、Yさんの判断を狂わせてしまいました。

 

起死回生を狙った出店が、裏目に出た

ちょうどその頃、父親が他界し、駅近くの土地と古い貸家を相続しました。立地条件を見たYさんは「ここで2店舗目を出せば、客層を広げられる」と考え、相続した不動産と自宅を担保に融資を受けて新店舗を開業しました。

しかし、新店舗は軌道に乗るどころか、開業費用の回収すら見通せない状態が続きました。1号店の売上も改善せず、運転資金を補うためにさらに借入を重ねた結果、返済は完全に行き詰まりました。

自宅兼店舗・新店舗・相続した貸家の3物件に、競売開始決定の通知が届いたとき、Yさんは「もう終わりかもしれない」と感じたといいます。

 

丁寧な査定が、思わぬ可能性を開いた

藁にもすがる思いで相談にいらしたYさん。まず3物件の市場価値を精査したところ、売却総額が残債をわずかに上回ることがわかりました。全額返済できる可能性があるという事実が、Yさんご夫妻に初めて希望の光をもたらしました。

Yさんの強い希望は「自宅と店だけは残したい」というものでした。長年通い続けてくれた常連客への思いもあり、店を畳むことだけは避けたかったのです。

そこで次のような方針を取りました。相続した貸家と新店舗は、入札方式で広く買い手を募ることに。競争原理を働かせた結果、当初査定を上回る価格での売却が実現しました。

自宅兼店舗については、安定した収入を持つ長女の夫(婿)が残債相当額で購入する形を取り、Yさん夫妻は家賃を払いながらそのまま住み続けられる環境を整えました。

 

「常連さんが戻ってきてくれた」

売却後、担当者からテイクアウトや仕出し弁当への展開を提案しました。近隣の事業所向けにランチ弁当の配達を始めたところ、リピーターが増え、売上は少しずつ回復。「久しぶりにお店が活気づいてきた気がします」とYさんは話してくれました。

「娘夫婦から家を買い戻す日を目標に、もうひと踏ん張りします」という言葉が、とても頼もしく聞こえました。

 

お客様の声

競売の紙が届いたときは、頭の中が真っ白になりました。相談してみたら、まだやれることがあると知って、本当に救われました。自分たちだけで抱え込まずに、早めに動いてよかったと思っています。

 

担当者より

3枚の競売通知を前に、Yさんご夫妻はほとんど諦めかけていました。それでも状況を丁寧に整理することで、「自宅と商売を守りながら完済する」という道が見えてきました。

複数の物件があるからこそ、売り方の組み合わせ次第で大きく結果が変わります。

 

「もう遅い」と思ったときこそ、まず一度ご相談ください。