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任意売却後のローンはどうなるか

Posted on : 2021.03.01

任意売却を行った結果、売却価格が残債よりも高い場合と低い場合があります。
 
任意売却を行って、残った住宅ローンと相殺し、
結果的にローン残高の方が大きく、残債が残ってしまう場合があります。
この場合は、任意売却後であっても残ったローンを支払わなければいけません。
 
金融機関は住宅ローンに対し、抵当権を設定しています。この抵当権は債務者がローンの返済を延滞したり、支払いができなくなったりした場合に備えて、家を担保として押さえておくためのものです。本来は不動産売却と同時に住宅ローン債務の全額が返済できていなければ金融機関は抵当権を解除しません。
 
しかし、任意売却することを承諾した債権者が残債務が残ってしまった場合でも、抵当権を抹消することになっています。
今まで支払っていた住宅ローンは、住宅に抵当権を設定していたわけですが、任意売却を行ったので、担保がなくなり無担保となりましたので「無担保債権」となるというわけです。
 
この「無担保債権」の債権者はこれまでの金融機関のままになる場合と、
保証会社を利用していた場合は、保証会社が引き継ぐ場合、
また、金融機関から外部の債権回収会社(サービサー)に「無担保債権」を譲渡される場合とがあります。
「無担保債権」が譲渡された場合は、任意売却後はサービサーに対して返済を行っていくことになります。
 

任意売却をしても債務は残った場合はどうなる?

もとの住宅ローンの額にもよりますが、債務が多く残ってしまうこともあります。
任意売却を行ったのに、債務が残ることは不安と感じる方もいると思います。
 
ですが、返済はこれまでの住宅ローンの額ではなく、
今後の生活状況を考慮した上、無理のない返済可能な範囲で返済額を設定していくことになります。
 
任意売却の処理過程で月々の収支を記載した「生活状況表」を提出します。
これをもとに、今までの住宅ローンの支払いより負担を軽くし、無理なく支払えるように毎月の残債返済額を決定します。任意売却後の残債の返済額は、一般的に月額5,000円~30,000円程度の返済にすることが可能です。この月々の返済額は債務者の生活状況により交渉することになります。